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ガチフロキサシンが日本で販売停止に

2008-10-23

[キーワード:　ガチフロキサシン(ガチフロ)、販売中止]

　株式会社キョーリンと大日本住友製薬は、2008年9月30日付けで、ガチフロキサシン(商品名:ガチフロ)の販売を自主的に中止すると発表した(※1)。「血糖値異常の発現を回避すべく周知徹底させることは難しいことから患者さんへの処方による便益とリスクを勘案し販売を中止する」としている。
　なお、米国では、ガチフロキサシンは「テクイン」の商品名で販売されていたが2006年にすでに販売中止になっている。

薬害オンブズパースン会議では、2006年当初から、
　1.重篤な血糖異常を引き起こす
　2.承認前から危険性を示すデータがあった
　3.審査に問題があった
　4.代替薬がある
などを指摘し(※2.4.5.6)、厚生労働省とメーカーに承認取り消しと回収を求める要望書を、また日本呼吸器学会には「呼吸器感染症ガイドライン」におけるガチフロキサシンの推奨について記載の中止を要望していた。しかし、株式会社キョ−リンも日本呼吸器学会も、ともにガチフロキサシンの有用性を強調していたのである(※7)。再度メ−カーには市場にある薬剤を早期に回収すること、また厚生労働省には承認の取り消しを要望したい。　(S)