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新型インフルエンザ患者死亡例の調査に関する要望書提出

2009-11-26

 2009年11月26日付で厚生労働大臣あて「新型インフルエンザ患者死亡例の調査に関する要望書」を提出しました。


 要望書では、①新型インフルエンザに感染し、または感染が疑われる患者の死亡例について、症例の経過の詳細に関する調査を行いその調査内容を明らかにすること、②新型インフルエンザ感染と死亡との因果関係の有無、及び死亡までに投与された薬剤による副作用の可能性に関する所見を公表すること、を求めています。
 厚労省は、新型インフルエンザに感染(疑いを含む)した患者に死亡例が発生した場合、感染と死亡との因果関係の調査を待たずに、死亡例発生の事実を報道発表しています。その結果、マスメディアでは「○○例目の死亡例」などと報じられ、あたかも新型インフルエンザが原因で死亡した症例がそれだけ発生しているかのような誤解を招いています。
 新型インフルエンザの危険性が過度に強調されると、ワクチンや治療薬の過剰な使用を招き、副作用被害の増大をもたらすおそれがあります。
 厚労省が発表した死亡例の中には、インフルエンザ症状の改善後に死亡した例など因果関係に強い疑問のある症例が含まれるほか、基礎疾患や投薬の影響も考えられるのであり、新型インフルエンザ感染が死亡の結果にどの程度影響を与えているのか不明です。
 厚労省は、死亡例について十分な調査を行ってその結果を公表し、新型インフルエンザの死亡リスクについての正確な情報を提供すべきです。