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「ラゲブリオ(モルヌピラビル)の使用一時中止を求める要望書」を提出・公表

2022-04-05

薬害オンブズパースン会議は2022年4月5日、厚生労働省およびMSD株式会社に対し「ラゲブリオ(モルヌピラビル)の使用一時中止を求める要望書」を提出しました。

ラゲブリオカプセル200mgは、米国メルク社が開発した新型コロナウイルス感染症治療薬で、MSD株式会社が承認申請し、2021年12月24日、薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で審議後、即日特例承認されました。

厚生労働省の「経口抗ウイルス薬「ラゲブリオ」の都道府県毎の発注状況について(2022年3月15日時点)」によれば、2022年3月15日現在で191,964人分(医療機関73,811人分、薬局118,153人分)が発注されており、MSD社の市販直後調査によると、2022年3月18日までに推定121,940人に投与されています。

しかし、市販直後調査の結果、販売開始後わずか85日間で9名が死亡していることが明らかになっています。

また、有効性については、中間解析で一定の重症化を防止する効果が認められたものの、最終結果においては効果が減少しており、無効であった可能性も示されています。

そのため、海外でもフランスでは発注が取り消されたと報じられており 、米国のNGOパブリック・シチズンは政府による緊急使用許可に疑義を呈し、BMJ誌には「モルヌピラビルの認可は時期尚早であった」という論説が掲載されています。

さらに、適切な同意取得が可能かという問題や、厚生労働省の審議会において、利益相反のために本来は審議に参加してはならない委員が参加するなどの問題も生じています。

そこで、当会議では、以下のとおりの要望書を提出いたしました。

1 使用を一時中止し、通常の承認審査を改めて行うこと
2 市販直後調査における死亡例9件を含め副作用の詳細について公表すること

要望書の詳細は、以下の「関連資料・リンク等」欄をご覧ください。