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WHOワクチン安全性諮問委員会にメンバーの利益相反に関する公開質問状を送付

2021-07-06

薬害オンブズパースン会議は本日、WHOワクチン安全性諮問委員会(GACVS)に対し、「公開質問状: メンバーの利益相反に関するGACVSの透明性の要求」を送付しました。

以下は送付した公開質問状の日本語訳です。

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2021年7月6日

WHO必須医薬品・健康食品
ワクチン安全性国際諮問委員会議長
リタ・ヘルファンド博士 殿

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公開質問状: メンバーの利益相反に関するGACVSの透明性の要求
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私は、1997年に発足した薬害の監視と防止を目的としたNGO「薬害オンブズパースン会議」を代表して、手紙をお送りしています。

ヘレン・ペトウシス=ハリス博士が2020年8月に利益相反を理由にGACVSの議長を退任したことをWHOのウェブサイトで知りました。

2014年2月、ペトウシス=ハリス博士は、厚生労働省のHPVワクチンに関する意見交換会でプレゼンテーションを行いました。彼女は、ワクチンに残存したDNA断片がアルミニウムアジュバントの粒子と結合して危険な状態になる可能性があるというシン・ハン・リー博士の見解に反論しました。

しかし、その後、ニュージーランドの情報公開請求で明らかになった情報によると、彼女のプレゼンテーションは、彼女と前GACVS議長のロバート・プレス博士と厚生労働省の職員との間で、意見交換会前に行われた不健全な議論に基づいていたことが判明しました。彼女は、自分がこの問題の専門家ではないことを認めた上で、彼らに協力していたのです。

この意見交換会にGACVSが不当に介入したことで、GACVSや厚生労働省の中立性や公平性に重大な懸念が生じました。そこで、2016年、私たちはこの問題について厚生労働省に公開書簡を提出しました。
http://www.yakugai.gr.jp/en/topics/topic.php?id=929

その後、ペトウシス=ハリス博士がGACVSの委員に任命され、最終的にプレス博士の後任として議長に就任したことを知り、私たちは大変驚きました。そのため、利益相反を理由とした突然の辞任は私たちの注目するところとなりました。

HPVワクチンのみならず、Covid-19ワクチンの有効性と安全性に対する世界的な関心が高まる中、GACVSがメンバーの利益相反について説明責任を果たし、透明性を確保することは、GACVSとWHOのワクチン政策の信頼性を確保するためにも重要なことです。

つきましては、ペトウシス・ハリス博士の利益相反の具体的な内容を、私たちと一般市民に提供してくださるよう、心よりお願い申し上げます。

迅速なご回答をお待ちしております。

敬具

薬害オンブズパースン会議事務局長・弁護士
水口真寿美
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