No.5 (1999-04-01)
ベロテックエロゾル
臭化水素酸フェノテロール。気管支喘息の治療薬。喘息発作の際に噴霧式吸入器で吸入し、気管支を広げて発作を鎮める。気管支への作用の外に心臓への刺激作用があり、過剰使用による心臓死が問題となっている。
CJDとは!
1920年頃、ドイツのクロイツフェルトとヤコブが初めて報告した神経難病。視覚異常、歩行障害等に始まり、痴呆症状が進行し、多くは1〜2年で死亡する。蛋白質の1種である「異常プリオン」が原因物質と指摘されており、感染・発病の原因が不明なもの、遺伝性のもの、そして脳硬膜移植や成長ホルモン注射等により伝達する医原性のもの等が報告されている。日本では1997年より特定疾患に指定され、医療費補助等がおこなわれている。
アルブミン製剤
アルブミンは血漿に含まれる蛋白質の約6割を占め、血漿の浸透圧の維持や脂肪酸・ホルモン・薬物等の運搬などの役をする。日本で市販されているアルブミン製剤には人血清アルブミンと加熱人血漿蛋白があり、熱傷・肝硬変等による低アルブミン血症や出血性ショックが適応となっている。アルブミン製剤の多くは輸入に頼っており、その適正使用が問題となっている。
脳循環・代謝改善剤
脳の循環や代謝を改善する薬理作用を持つとされ、脳梗塞や脳出血に伴う意欲低下、情緒障害を適応症とする。痴呆に対する有効な治療法がないことから、開業医も含め医療現場で広く使われてきた。
H2ブロッカー配合胃腸薬
医師の管理下で胃潰瘍などの治療に使われてきたが、昨年から一般市販薬にスイッチされた。副作用が重大。服用禁忌が広く、重篤な病気の発見を遅らせる等から薬局で売るには疑問がある薬。