No.65 (2020-12-15)
2020年8月24日に21回目の薬害根絶デーが開催されました。
今年は社会的な情勢で、大人数が厚労省前に集まったり、駅頭でビラを配ったりする宣伝活動は行えないと判断しました。日比谷図書館にメイン会場を設置し全国をオンラインでつなぐ形の集会となりました。
全国の被害者や支援者が繋がったことは評価できます。参加申し込み数は297名でしたが、一つのアドレスで複数名での視聴が見られましたので、数分だけでも参加された方はもっと多数でしょう。
当日厚労省前には十数人が集まり薬被連の花井代表から要望書を、HPVワクチンの被害者からはHPVワクチン接種のリーフレット改定案に対する意見書を大臣に渡しました。
メイン会場ではこれまでの4つの薬害の訴えと現状をビデオレターで報告。今まさに問題となっているHPVワクチン問題を弁護士からの現状報告と解説。被害者からの声。HPVワクチンのリーフレットの改定問題の問題点の解説と続きました。最後には支援者からの連帯のメッセージと行動提起がありました。
衆参から5名の議員がオンラインで参加、1名からメッセージをいただきました(菅直人・田村智子・福島みずほ・宮本徹・川田龍平、本多平直)。
途中、一服の清涼剤として、歌手の山本さとしさんの「ノーモアヤコブ」などの歌のプレゼントもありました。
薬害根絶の誓いからもうすぐ四半世紀を迎えてしまいます。いまだに薬害が起きている。苦しんでいる被害者がいる。なのに、新たな薬害が起きかねないような政策、リーフレットの改定だけではなく、新型コロナではワクチンや薬の安全性を無視した拙速な承認など大企業の言いなりの行政が続いています。
過去の薬害の被害者たちのほとんどは、薬害を自分たちで最後にしたいという意味のことを述べられることが多いのですが、その期待にも応えることができていません。薬害根絶に向けた活動の継続とHPVワクチン薬害被害者への支援の拡大の必要性を改めて強く感じました。