院内集会「ＨＰＶワクチンー知ってください！ わたしたちの今」

　2020年2月5日、参議院議員会館講堂において、ＨＰＶワクチン薬害訴訟全国原告団と全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会の共催による院内集会「ＨＰＶワクチンーー知ってください！　わたしたちの今」が開催されました。

　東京訴訟原告の金澤佑華さんによる開会のあいさつでの、「接種勧奨中止から6年になりますが、被害が置き去りで接種勧奨の再開が議論されているように感じます。この機会に、ネットなどでは伝わらないわたしたちの本当の今を知っていただきたいと思います。どうか、私たちに力を貸してください。」という訴えが、まさにこの集会の目指すものでした。

　集会には、21名もの国会議員本人が来場され、地方議会議員5名、国会議員秘書45名を含む約250名の出席を得て、参議院議員会館内最大の会場である講堂が満席となり立ち見も出る盛況となりました。

　集会では、現在も症状が完治せず、進路や就職に大きな制約が生じている原告たちの状況や、厚労省の副反応検討部会が被害実態を十分把握しないまま審議を行ってきたこと（本紙3頁）などを、弁護団がデータをもって報告し、さらに、2人の被害者・原告が、被害の状況と被害者としての思いを訴えました。

　登壇した国会議員のみなさんからは、「被害者の声を直接聞くことから解決が始まると思っている。安易な接種再開の声があるが、被害者の状況について考えることが必要だと思う。」「誰もが、治るため、予防するための薬によって害が起きるというのは予想していないが、その被害が想像以上であり、大変な痛さ、辛さがあるんだということを感じている。」などのご発言がありました。

　今回の院内集会を通じて、被害者の抱える症状の苦しみや、治療法がない現状に対する切実な想いを、国会議員、地方議会議員の方々を含む大勢のみなさんと共有することができ、原告・被害者と家族たちは大いに勇気づけられました。

　ご来場頂いたみなさまには心から御礼を申し上げます。