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B型肝炎ワクチンの定期接種が2016年10月1日から始まりました。薬害オンブズパースン会議では、同年5月に、定期接種化に反対する意見書を提出しています。

 反対の理由は、ひとことで言えば、接種を推奨するだけの公衆衛生政策上の必要性、そして有効性と安全性が認められないということです。
 乳幼児に対する感染予防としては、母子感染防止事業が行われており、十分に効果を上げています。現在承認されているB型肝炎ワクチンが、複数あるB型肝炎ウイルスの遺伝子型すべてに対して有効だというエビデンスはありません。そして、何より、赤ちゃんに対する接種について、安全性のデータがないのです。母子感染防止事業の実績があるのだから安全性は確認済みだと言う方がありますが、母子感染防止事業での接種の実績や有害事象についてのデータは調査されていません。定期接種化され、母子感染防止事業とは比べものにならない数の赤ちゃんに接種されたときに安全だという根拠などないのです。

 必要性・有効性・安全性に乏しいワクチンを公費助成や定期接種により多くの人に接種した結果生じたHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の被害を繰り返してはなりません。当会議は決してすべてのワクチンの定期接種化に反対する立場をとっているわけではありませんが、B型肝炎ワクチンの定期接種化には反対です。
 最後の砦は、保護者です。定期接種は強制ではありません。わが子を守るため、是非立ち止まって考えてみていただきたいと思います。

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