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 タイアップグループでは、6月に後掲のアンケートを512の臨床研修指定病院の薬事委員会宛に発送しました。現在回答を精査中ですが、現時点で判明している傾向は以下の通りです。

1 薬事委員会の機能と現実
 多くの病院が、薬事委員会が独自の分析により安全性をチェックする必要があり、またそれが主目的であると考えていることがわかり、心強くなると同時に、現実には時間的・能力的に製薬企業の提供する資料に寄ってかからざるを得ないことも告白されています。極めて実態を反映した回答であると考えます。
 また、このような実情を前提に、新薬の導入は発売後一定期間は行わない、試行期間を一律に設ける、類似薬の実績分析など、可能な範囲で誠実な努力をされる病院も多数見られます。

2 ベロテック
 ベロテックについては、非常に多くの病院が導入を停止しており、驚きました。とりわけ、薬害オンブズパースン会議による販売停止と喘息死減少の相関関係には非常に多くの病院が興味と共感を示しました。

3 回答率
 回答率37.6%というのは、民間団体によるこの種のアンケートとしては異例に高率と評価することができます。薬害オンブズパースン会議の活動が認知されつつあること、その分析が共感を呼んでいること、薬害防止に対する意識が向上していること等が理由と思われます。
今後は、積極的な回答をして下さった各地の病院に対し、情報提供や交流を活発化させて行きたいと考えています。

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